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【防災】 防災-地震編-
白川静氏の「常用字解」によると、「災」の字の上「巛」はサイと読み、水の流れが塞き止められ溢れることを表し、下の「火」は火が燃え盛る様子を表しているそうです。「災」という字は、もともと洪水と火災の両方の意味を持ち、これらが転じて「全てのわざわい」を表す文字になったようです。 「災」を防ぐため、私たちは何をすればよいのでしょう?答えは「日頃の備え」です。一人ひとりができる「日頃の備え」により、被害を最小限に防ぎ、自分自身と大切な家族のいのちと生活を守ることができるのです。
地震が発生したら、どうするの?
地震
日本に住んでいる限り地震から逃れることはできません。平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」では、多くの人が火を消すどころか身動もできず、建物や家具の下敷きになり亡くなりました。平成15年7月26日に発生した「宮城県北部を震源とする地震」では、家具類の転倒や落下物による負傷者が約5割を占めました。平成15年9月26日に発生した「十勝沖地震」においても、家具類の転倒や落下物による負傷者が多数発生しています。さらに、平成16年10月23日に発生した「新潟県中越地震」においても家具類の転倒や落下物による負傷者が全体の4割以上を占めています。
その後も地震は幾度となく発生しています。しかしながら、各地震の被害から学び得たことを教訓にし、胸をはって対策をとっていると言える人はどれ位いるのでしょう?今や地震は「忘れたころにやってくる」ものではなく、いつ私たちの身の回りで起こっても不思議ではないものです。いつどこにいても突然の地震に慌てることのないよう次のことを心がけておきましょう。
身の安全
身の安全の確保が第一です。いのちを失ってしまったら、大切な家族や友人を助けることはできません。グラっときたら、慌てず、まずは身の安全の確保をしてください。

- 揺れを感じたら、机やテーブルの下に身を隠し、揺れがおさまるまで様子をみます。
- キッチンには火にかけたやかん、フライパンや食器棚からの食器の飛散など危険があります。座布団など身近な物で身を守りながら、家具の少ない安全な場所に移動します。
- 床には、食器やガラスの破片が散乱しています。履物にて足裏を守ってください。
- 照明器具の下は避けてください。落下の危険があります。
揺れを感じたら、まず「火の始末」と考えがちですが、それは揺れが小さいうちだけです。大きな揺れのときに無理に火を消そうとし、大やけどをしてしまうことも考えられます。3つの「火を消すタイミング」を覚えておきましょう。

- 小さな揺れを感じたとき
最初の地震はそう強い衝撃ではないはずです。グラっときた数秒間に使用中の火を消します。 - 大きな揺れがおさまったとき
大きな揺れの間の消火は危険です。まずは机の下など安全な場所に身を伏せ揺れがおさまってから火を消します。 - 出火したとき
万が一出火しても、1~2分程度では燃え広がっていません。消火器などで消すことが可能です。ただし、消火器で消すことができるのは天井に火が入るまでが限度です。
地震によって玄関やドアの形が変形し、外部へ出られないケースが考えられます。揺れを感じたら、落ち着いて玄関やドアを開けるなど出口の確保が大切です。

- ドアの変形に備え、バールなどの道具があれば役に立ちます。
- ドアから逃げられないケースを想定し、窓など他に脱出できる箇所を予め確認しておきましょう。
- マンションなど中高層の建物では、避難はしごの位置を確認しておいてください。
飲料水はもちろん、トイレなどの生活用水が非常に大切になります。日頃から準備しておきましょう。

- マンションなどでは、電気が止まると給水ポンプが止まり、水の確保ができなくなります。
- 普段からお風呂に貯め置きをするなど準備が大切です。
街中、地下、運転中などの外出中は、家の中と状況が全く異なります。地震の揺れだけでなく、多くの人がパニックを起こし、二次災害になることも考えられます。冷静に状況を把握し、臨機応変に対処するよう心がけてください。
街中ビルの窓ガラスの破片や店舗の看板が落ちてきたり、民家の塀が倒れてきたりすることが考えられます。バッグなどの手荷物で頭を守り、安全な場所にすばやく避難してください。

- ブロック塀や自動販売機、垂れた電線などには近寄らないでください。
- 落下物に備え、手に持っているカバンやバッグで頭を守ってください。その際は、頭から少し(拳くらい)離すようにしてください。
火災やガス漏れがなければ、地下は比較的安全と言われています。しかしながら、煙やパニックの発生が考えられますので、ここでも冷静な行動が必要です。

- 一番の敵は煙です。ハンカチやネクタイ、袖口などで口を覆い、酸素が比較的残っている床面を這うようして避難してください。壁面を沿うようにすると迷いません。
- 地下街は30m以内に必ず出口があるようにつくられています。
- 停電しても、非常灯が点きますので、パニックにならないようにしてください。
車の運転中や電車、バス内では慌てず行動をしてください。

- ハンドルをしっかり握り、緩やかに速度を落としてください。
- 原則、道路の左側に停車です。通行の妨げになる場合は、停車可能な場所を探して車のエンジンを切ってください。
- 避難時、鍵をつけたままにしドアロックはしないでください。

- 慌てず、駅員や車掌の指示を守ってください。
- 車内、構内放送をよく聞き、正しい情報を把握してください。
- 乗客がパニックに陥ることも考えられますので、冷静に行動してください。
百貨店や映画館など人が多く集まる場所では、群集心理により、パニックに陥る危険性が特に高いので、落ち着いて冷静な判断をしてください。

- 百貨店やスーパーなどの店舗では、商品棚から離れ太い柱のそばに身を寄せてください。
- 映画館ではイスとイスとの間に身を隠してください。
- お子さん連れのときは、しっかり手を握り離れないようにしてください。
- 慌てて出口に走ることなく、係員やスタッフの指示に従ってください。
上層階ほど揺れが大きく注意が必要です。エレベーターの使用は厳禁です。

- 机やテーブルなどの下にもぐってください。無理な場合は、カバンやバッグなどで頭を守り、ロッカーや書棚から離れて柱に身を寄せてください。
- 窓際には決して近づかないでください。揺れにより、放り出される可能性があります。
- エレベーターに乗っていたら、止まった階で速やかに降りてください。停電でドアが開かないときは、慌てず緊急ボタンを押し続け、外部と連絡をとるようにしてください。
- 階段での避難の際は、慌てず冷静に順番を守ってください。
津波が発生する危険があります。注意してください。

- 地震の後には津波が来るということをイメージしてください。
- 揺れがおさまったら、慌てず、すぐに高台に避難してください。高台がないときは、できるだけ海から離れるようにしてください。